FXや株式などの相場の世界で
先人たちが遺した格言・名言・ことわざ
などをまとめてみました。
あ行
いのち金には手をつけるな
「投資は余裕資金で自己判断で」というのは投資の大原則ですが、そのうちの一つ、投資は余裕資金で行いましょうという意味の格言です。
アツくなるのをぐっとこらえて、まずは余裕資金を生み出してから、再びチャンスを待って相場に挑むよう心がけましょう。
一運、二金、三度胸
一ツ運が向いていない時は負けが続きます。
二ツ資金に余裕が無ければ運が向くまでに耐える事が出来ません。
そしてしっかりとした手法があり、たっぷりと資金があっても、三ツ肝心の度胸が無ければ意味を成さないのです。
上がった相場は自らの重みで落ちる
永遠に続く上げ相場はありません。
どこまでも上げ続けるかのように思える上昇相場でもいつかは終わりがきて必ず下がる時がきます。
上げにつれ買い玉細くすべし
大相場になると判断した時にポジションを買い増す事はよくありますが、その時は最初の建て玉より徐々に少なくしていきましょう、という格言です。
最初に少なく、徐々に大きく買い上がってしまうと、ポジションの比率的に、僅かに下落しただけでも元の利益が飛んでしまいます。
商いを仕掛ける時はまず損金を積むべし
始める前に損する事を考えるのもずいぶん弱気な感じがするかもしれませんが、相場は常に悪い展開になった時の事も考えておかなければなりません。
仕掛ける時の心構えは、七、八割方は損切りになる事が前提ぐらいでちょうどいいんです。
だからこそ、僅かな値幅で効果的なストップ注文を置けるように、仕掛けのタイミングは熟慮しなければなりません。
小さな損切りは大きな利益を得るための必要経費と考えましょう。
売り買いは三日待て
売る、買う、と決めてから実際に売買するまで三日は待ちなさい、という格言。
個人投資家の間ではデイトレードなどの短期売買が一般的となった現在では、ちょっと合わなくなってきた言葉のようにも思えますが、本質の「焦らずに売買する」、「実際に売買をする前に立ち止まってもう一度考える」という意味では今でも同じ事が言えると思います。
強く動いている相場を見て、焦って飛びつくように投資をしても上手くいくことはまずありません。
当たり外れは世のならい
必ず当たりか外れのどちらかになるのが相場の当たり前の姿なのだから、その度にいちいち一喜一憂するのは意味が無い。
今日いくら大勝ちしても明日それ以上に大負けするかもしれない。
一回一回の取引で勝とうが負けようがいちいち気にせず、取引全体を通しての成績が向上するように努力を重ねながら、ただ粛々と取引を繰り返すべし
当たり屋につけ
その人の日夜相場分析にいそしむ努力のたまものなのか、はたまたたまたまなのかはわかりませんが、とにかく連戦連勝している人を「当たり屋」といいます。
「当たり屋につけ」とはそういう絶好調の人の予想には逆らわず乗るべきだ、という格言
逆に見事に反対に合ってしまう「曲がり屋」もいるわけで、外れの無い当たり屋ほど一度その周期がズレてしまうと精度の高い「曲がり屋」となってしまう可能性もある
朝のこない夜は無い、夜明け前が一番暗い
市場全体が悲観的になっていて、まるでこの下落相場が永遠に続くのではないかと思える時に、買い持ちしてる方からするとふと救われる一言
運を待つは死を待つに等し
相場をやるうえで、じっくり時を待ち、絶好の機会を待って取引をするのは大事なことです。
しかし、じっくり機を待つのと、ただ運を待つのは違います。
自分が思うような動きになるのをただ祈ることは、相場と向き合ううえで何の意味も持ちません。
買った理由であるサインが消えたのなら、そのポジションを持ち続ける理由も無いのですから、速やかに決済するべきです。
祈り出したら相場は終わり。
頭と尻尾はくれてやれ
誰もが相場の大底で買いたい、天井で売りたい、と思うものですが、そんな事は神様でもない限り出来ません。
近く相場は反転すると思い、現在の相場と逆方向に建てるとしても、チャートでしっかりとトレンド転換を確認してから動いたほうが、結果的には得をする、という格言
か行
心動けば相場に曲がる
思惑以上に相場が上昇、下落した時、それが含み益であれ含み損であれ、どうしても心は動きがちです。
もっと上がるのではと欲を出してしまったり、もっと下落してしまうのではと怯えて売ってしまったり、冷静な判断が出来なくなった時は相場には勝てません。
手法や相場分析も大事ですが、何よりメンタルの強さが必要